東京SP研究会
コラム:日下隼人

日下隼人プロフィール

No.86

ホテルのサービス

日下隼人     「ホテルマンじゃないんだから」と、ホテルのサービスを低いもののように言うことばにときどき出会うことかあります。でも、ホテルマンの仕事は、決してお愛想をふりまくことではなく、常に客の立場に立って、その瞬間瞬間に最善のサービスを提供するというきわめて高度なものだと思います。
   「ホテルの扱っている『商品』は決して客室だったりレストランの食事だったりではなく、私共を利用してくださるお客様ご自身が感じる『幸福感』なのです。つまりそれは、私共の手にはなくお客様自身の心の中にあるもので、私達はお客様が『幸せだ』と感じられるほどの感動を与える応対をしなければならず、・・・・・。私達も努力してお客様が『Bホテルに泊まって良かった』と思って頂けるように頑張りますので、お客様からもどしどしお声をお掛け下さい。『私はこうして欲しいんだ』と教えていただければ助かります。お客様のご協力を得て、お客様の『商品』を完成させるのも変な話ですが、まさにこの共同作業の中に私共の仕事の真髄があるような気がします」。ホテル宿泊を斡旋するホームページ上で、あるホテルの支配人が宿泊客からの声に答えた文です。
   このようなことが医療の世界で当たり前に語られる日が来るまでにはまだ時間がかかりそうです。ケアは、患者から見える世界を医療者が共有するところから始まるはずですが、医療者の世界に患者を引き込んでいることをケアだと勘違いしていることが少なくないのではないでしょうか。



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