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SP(模擬患者:Standardized Patient, Simulated Patient)について
1995年4月設立
患者さんはひとりひとり考えも感じ方も異なります。また、ひとりの人でも大事にしたいことや苦しみがその時々で変わります。SPは症状をもった患者であると同時に、人生を歩むひとりの人として対応します。一般論ではなくその患者として、具体的にいま、ここで感じたことをお伝えすることで、医療者が日常をふりかえるきっかけになればと思います。コミュニケーションを通じて医療に信頼を築くことが活動の目的です。
東京SP研究会は医療コミュニケーションの向上を支援します
1995年4月の設立以来、2007年現在で約30名の一般市民SPが活動しています。医歯・看護・薬剤・リハビリ・栄養・養護・福祉・事務職など幅広い領域で、学生・研修生・中堅・指導医・専門医など多様な医療面接演習やインフォームド・コンセント研修、客観的臨床能力試験(医学部OSCE 23校)、認定試験,採用試験などに参加しています。また各地に合計150名ほどのSPを養成してきました。コミュニケーション教育とSP、SP養成などは医学書院「話せる医療者」「あなたの患者になりたい」をご参照ください。 医療に信頼を取り戻すためには,医療者と患者相互に「通じる」ためのコミュニケーションを向上させることが喫緊の課題と考え、身体診察や診療技術教育のための身体提供は致しません。 医療を社会の基本的サービスととらえ、信頼にもとづく医療づくりをめざしています。