東京SP研究会トップページ > コラム:日下隼人 > No.126
半年ほど前に、「私の診察が他の医師と違っているのでインターネットで検索したところ、このコラムを見つけて読んでいる」と診察室で言ってくださったお母さんがおられました。私の外来について、ツィッターで、「はじめて会うタイプの医者だ」と書いてくださっている方がおられることを知りました。「コミュニケーションのススメ」の文章をツィッターで引用して下さる方のおられることにも気づきました。
少しだけ他の人と違う診察・会話をしているつもりでいましたので、このように言っていただけることには、素直にほんとうに嬉しく感じました。医師になって40年、今月末に武蔵野赤十字病院を定年退職しますが、最後の年に立て続けにこうした言葉をかけていただいたことで、私のささやかなキャリアパスは達成されたと感じることができました。たくさんの方のお力添え、幸運、人・もの・出来事とのめぐりあわせの賜物であることは言うまでもありませんが、医師のキャリアパスを完成させてくれるのも患者さんです。(2013.3)