患者さんを驚かせたい

   「金を稼ぐことは二の次。ユーザーを驚かせたい」。先日亡くなったアップル社の創始者・スティーブ・ジョブスの言葉だそうです(子引きなので、自分で確認したわけではありません)。病院の管理的立場になってはじめて経営学や管理学を勉強しだす人が多いのがこの世界です。そのようなとき、これまでの人生でも少額のお金の勘定はずっとしていますから、どうしても「いかに儲けるか」を優先して話してしまいがちです。患者さんを驚かせるより、職員を脅かすことの方が得意な人もいます。
   「患者さんを驚かせたい」、もちろん良い意味で。それは、医療技術によってかもしれませんし、他の病院では見られない患者サービスや丁寧な接遇によってかもしれません。いずれにしても、「そろばん片手」の人がいっぱいいるよりも、「驚かせたい」と思う人がいっぱいいる病院のほうが患者さんには居心地がよさそうです。そのような病院には患者さんが集まってくるでしょうから、結局金を稼ぐことにもなるのでしょう。
   生来勉強嫌いで、管理的立場になっても経営学など勉強してこなかった私の思い込みにすぎませんが。(2011.11)

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