東京SP研究会


東京SP研究会のSP活動のお誘い 2014年


東京SP研究会 代表 佐伯晴子


   医療者とのコミュニケーションが不十分なために受ける医療に信頼がもてないのは患者や家族として残念なことです.患者や家族のかけがえのない命と人生がかかる重大なときには、医療者とのコミュニケーションをへて意思決定や納得する必要があります。
   一方、医療者自身も十分なコミュニケーションの必要を感じていても医療現場は忙しく時間的余裕はないため仕方なく一方的な聞き取りや簡単な説明で終わらせている現実があります。医療を必要とする人と医療者の数のバランスや、医療の受け方についての教育や制度も影響していると思われますが、医療分野の人材教育においてコミュニケーション能力が重要視されていなかったことも原因のひとつと考えられます.
   そこでようやく10年程前から本格的に医療分野の学生に対するコミュニケーション教育が始まりました。その後、OSCE(オスキーと読みます・Objective Structured Clinical Examination客観的臨床能力試験)という医学部歯学部薬学部4~5年生向けの実技試験が全国で導入され(共用試験)、また、看護、リハビリ、それ以外の医療職全体でも患者さんとのコミュニケーションを改善するための演習が増えています。その練習の相手をつとめる患者役が模擬患者(Simulated Patient またはStandardized Patientを略してSP)です。当会は1995年の設立以来、首都圏・東日本の医学部(2013年度実績14大学)OSCEと事前実習や医学部上級生や研修医実習、専門医認定試験をはじめとして多様な医療職種の学生や病院を中心に多くの医療者教育の現場で、患者・家族の気持ちを伝えてきました。
   限られた社会保障財源の中で、医療を受ける立場の患者・家族と医療者がコミュニケーションにより、互いの理解を深め信頼を築き質が高く適正な医療を実現するのが活動の最終目標です。医療を受ける立場の市民による、よりよい医療づくりに参加してみませんか?

今後とも東京SP研究会の専属SPとして活動していただくために新SPの養成を行います
当会活動の参考文献として下記をご一読下さい。   

      ・医学書院『話せる医療者』 佐伯晴子・日下隼人著 2000年 ISBN4-260-33102-7       ・医学書院『あなたの患者になりたい』 佐伯晴子著 2002年 ISBN4-260-12711-X       ・篠原出版新社『医療の場のコミュニケーション』日下隼人著 2013年
                                                                              ISBN 978-4-88412-364-2C3047

   養成後は当会SPとして定例会(月2回 豊島区東池袋)に出席いただき練習、反省会、打合せなどを行ないます. 実際のSP活動には当会規定の謝礼をお支払いいたします.
医学部・歯学部・薬学部などの学生実習(授業)は平日昼間の時間帯ですが、OSCEや現役の研修会や試験は多くは土日の朝から実施されます。
   現在の会員は約40名です。女性(40歳代、50歳代、60歳代)男性(60歳代、70歳代)医療とコミュニケーションに関心をお持ちの一般市民の方のご参加を募ります。
お問い合わせ:info@tokyosp-kenkyukai.com



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