東京SP研究会

 

2004年  日本医学教育学会大会 発表  

共用試験OSCE医療面接課題を担当した模擬患者の感想と要望



共用試験OSCE医療面接課題を担当した模擬患者の感想と要望

東京SP研究会 代表 佐伯晴子


   東京SP研究会25名の模擬患者は2003年12月から2004年7月までに20大学での共用試験OSCEに協力した。使用課題は機構作成の2,3,8,9番である。

   東京SP研究会では実習やOSCEなどで患者役を担当したSPは報告書を作成する。 今回は、SPの了解が得られた報告書の一部を紹介する。


医療面接課題の問題点

精密な内容検討が行なわれていないため、シナリオと評価表と評価マニュアルの不一致、人物像としての矛盾が見られた。
しかし、「データ集積のため同条件で実施する」ことが条件付けられ、必要な修正ができない。SPは準備の段階から疑問点や矛盾を抱えていたが、解決の見込みもないことに落胆した。

今後の課題と要望

医療面接は模擬患者の協力なくしては実施できない。
しかし、模擬患者に対する信頼が共用試験では感じられない。課題を預るには同意書が求められるが、課題内容に関する質問を直接する道は閉ざされていた。
模擬患者が疑問や矛盾に戸惑いながら演技をすることのないよう、一考をお願いしたい。





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