東京SP研究会
Simulated Patient

所在都道府県の「医療計画」を教材に医療提供体制を住民と共に学ぶワークショップ


抄録本文:【問題意識】
医学生が地域の医療提供体制を学ぶことで、地域や科による医師の偏在を減らすことにつながるのではないか。地域住民との協働作業を経験することでコミュニティーの一員として自覚がめばえるのではないか。

【医療計画】
2013年4月発効の都道府県新医療計画には5疾病5事業および在宅を中心に、医療提供体制の現状と5年間での達成目標が書き込まれている。47都道府県の医療計画策定部署にアンケート調査した結果、住民への計画の周知に関しては低調と言わざるを得ない。しかし、住民が自県の医療提供体制を知らなければ適正な受療行動をとるのは不可能である。同様に、医学生が大学が所在する都道府県の医療計画を知らなければ地域が求める医療者としての行動は期待できない。都道府県が医師を確保し医療計画が実効性をもつために卒前教育に医療計画の学習を導入する。

【学生と住民が共に学ぶ医療計画】
ワークショップ形式で、医学部2〜3年生と住民の複数グループで、「医療計画」を読む。医学生もコミュニティーの一員として、住民と同じ目線で「医療計画」上の疑問点を洗い出し、地域における問題点を抽出する。その問題点の原因を分析し、解決方法を考える。総論部分は各自で予習し、90分の2コマ続きで救急や在宅など、連携が強く求められるテーマに絞って学ぶ。グループごとに発表を行い、終了後に各自が感想をのべる。出前講座として都道府県の担当職員や、当該作業部会の専門委員に講師を依頼するのもよい。

【アウトカム】
学生は、住民と顔のみえる関係ができ、医療者として住民のニーズに応えるモチベーションができ、地域の医療提供体制と連携を考慮して医療活動を行えるようになる。住民は学生をより身近に感じ学部教育への協力の意欲が高まる可能性がある。また、学生、住民ともに、協働作業の経験は、その後の信頼関係構築にも役立つだろう。作業のプロセスは生きたコミュニケーション教育の機会にもなる。
キーワード1: 医療計画、コミュニティー、医師偏在

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